ネットじゃ買えない理由｜あみぐるみ毛糸は“触って選ぶ”が正解！

「あみぐるみに使っている毛糸って、どうやって選んでるの？」

こんなふうに聞かれることが、よくあります。

でも実は、毛糸選びってすごく奥深くて、ちょっとした冒険みたいなんです。

今回は、かぎ針編みであみぐるみを作る私が、どうしてネットじゃなくて実店舗で毛糸を選んでいるのか、その理由をお話ししますね。

最近はネットショップでも、かわいい毛糸がたくさん並んでいますよね。

でも私は、あみぐるみに使う毛糸だけはネットでは買わないんです。

なぜかというと、毛糸って、写真だけでは風合いがまったく分からないから。

「これ可愛いかも♪」と思っても、届いてみたらキシキシしていたり、色が濃すぎたり…なんてことも。

とくに、ぬいぐるみのように「触れるもの」「そばに置いておきたいもの」を作る時は、手触りや風合いってとても大事なんです。

だから私は、時間をかけて毛糸屋さんを巡って、ひとつひとつ手で触って確かめています。

ふわっとしてる？ちくちくしない？編みやすい？色合いは？糸割れしない？

何度も何度もお店に通って、ようやく「この子だ！」と思える毛糸に出会えることもあります。

でもその毛糸、次の年にはもう入荷されないかもしれないってこともあるんです。

そんな時は、慌ててまとめ買い。

また同じような毛糸を探して歩く日々が始まるんです。

良さそうな毛糸に出会ったら、私はまず少しだけ買って、試し編みしてみます。

同じような毛糸でも、微妙に編みづらかったり、意外と仕上がりに艶がなかったりすることもあるんですよ。

目で見て手で触って、そして実際に編んでみて…それでようやく「あみぐるみ向き」かどうかが分かるんです。

これって、ネットじゃ絶対にわからないポイントなんですよね。

実店舗で毛糸を選ぶもうひとつの理由は、毛糸のプロに相談できるから。

「こういう毛糸を探してるんです」と話すと、「これ、あみぐるみに向いてますよ」と紹介してくれたり、編みやすい糸の特徴を教えてくれたり。

私ひとりでは見つけられなかった毛糸にも、何度も出会ってきました。

お店でのちょっとした会話が、作品づくりのヒントになることもあるんです。

あみぐるみって、ただ編むだけじゃなくて、「どんな子を作りたいか」「どんな風に寄り添ってくれる存在にしたいか」…そういう想いから始まると思います。

だからこそ、毛糸選びはとても大切な工程のひとつ。

目には見えないところにも、そっと優しさを込められるように、今日もじっくり毛糸を選んでいます。

心が疲れたとき。ちょっと元気が欲しいとき。

そばに置いておきたい、小さなぬいぐるみやあみぐるみがあるだけで、ふっと気持ちが落ち着いたりすることってありませんか？

そんな「心の支え」になれるように、私は毛糸選びからひとつひとつ、大切にしています。

これからも「この子かわいい」って思ってもらえる子たちを、丁寧に、心を込めてお届けしていきますね。

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