
私が特に好きなのは、お顔が刺繍で作られたあみぐるみです。
刺繍だと、自分の手で思い描いた表情を、そのまま形にできるんですよね。
同じラインで刺繍しても、ほんのちょっと力を入れる加減を変えたり、角度を変えるだけで、まったく違う表情になったりします。
既製品のパーツをくっつけただけじゃ出せない、手で作るからこそのやわらかさやあたたかさ。
そんなところが、刺繍で作るお顔のいちばんの魅力だと思います。
世の中に出回っているあみぐるみは、差し鼻とお口なしが多い
世の中に出回っているあみぐるみをよく見てみると、差し鼻が使われていたり、お口がなかったりと、シンプルなお顔の子が多いことに気づきます。
それは、鼻や口を刺繍することが、とても細やかで難しい作業だから。
でも、だからこそ、プラスチックのさし鼻とは違って、手で刺繍したお顔には、どこか上品さもあって、手作りならではのやさしさが自然に感じられます。
1ミリ以下のズレで可愛くなくなる刺繍のお顔作り

あみぐるみのお顔の刺繍は、まるで小さなアートのように繊細です。
お鼻やお口の位置がほんの1ミリ、いえ、それ以下の違いでも、表情のかわいらしさが変わってしまうことがあります。
動物のあみぐるみには、耳やしっぽ、手足といったたくさんのパーツがあります。
それぞれをバランスよく取り付けるのも気を使う作業です。
せっかくパーツを丁寧に取り付けても、刺繍のほんのわずかなずれで、思わぬ「おブスちゃん」になってしまうこともあるんですよ。
大物のあみぐるみの刺繍は、 失敗したら台無しに

特に、大きなあみぐるみのお顔に直接刺繍するのは、とても緊張します。
目の刺繍は、ほんの1ミリのずれでも、変になってしまうことがあります。
カラダ本体に直接刺繍するので、失敗はできません。でもその分、うまく仕上がったときの喜びはひとしおです。
誰かの日常に笑顔を

刺繍で作るお顔は、ほんのわずかな線の違いで、印象がぐっと変わります。
だからこそ、私が大切にしているコンセプトの一つ
「誰かの日常に笑顔を届けたい」という想いを表現することができるのです。
そんな気持ちを込めて、ひと針ひと針刺繍で、あみぐるみの顔を仕上げています。


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