
タープテントの固定は、安全面を優先して重りをつける
マルシェに野外出店する際には、タープテントの設営が必要になります。
でも、ひとつ気をつけたいのが「地面の種類」です。
地面が土や芝生なら、ペグ(杭)を刺してテントを固定する方法が使えます。
ペグというのは、テントの屋根の四隅にロープを張り、そのロープを地面に差し込んだ釘のような金具に結びつけて固定するもの。
主にキャンプなどで使われている方法ですね。
ですが、マルシェではコンクリートやアスファルトの会場が多く、ペグが刺せない場所での出店がほとんどです。
私がこれまで出店してきたマルシェも、ほとんどがそうでした。
それに、お客様がたくさん行き交うマルシェでは、ロープを引っ張って設営すると通行の妨げになったり、つまずいてしまう心配もあります。
ですので、ペグではなく、タープテントの4本の脚に「おもり」を取り付けて固定する方法が一般的です。
風が強い日でも、テントが倒れたり飛んだりしないよう、しっかりと安定させるための工夫なんです。
重りで固定していないテントが、私に向かって倒れて来た
昨年の秋頃、いくつかのマルシェに遊びに行きました。
その中のひとつの会場で、かなり風の強い日がありました。
そのときのことです。
重りを何もつけていない、あるおじさんのタープテントの横を通りかかった瞬間、
なんと、テントが風で倒れてきて、私の方へ向かってきたんです。
とっさに手を伸ばして、なんとかテントをキャッチ!
周りにいたお客さんたちも一緒に支えてくれたおかげで、なんとか事なきを得ました。
「うわ〜っ?!」という声があちこちから上がり、
その場はちょっとした騒ぎになりましたが、もし誰かにぶつかっていたら…と思うと本当に怖かったです。
それ以来、「やっぱりタープテントには必ず重りが必要なんだ」と実感しました。
どれくらいの重さがあれば安心できるのか、その日からマルシェに出かけるたびに、他の出店者さんのテントをよく観察するようになりました。
タープテントの重りの形状と値段

タープテントを風から守るために欠かせない「重り」ですが、
実はこれがけっこう高いんです。
私が調べたときは、
- 黒くて平らな、オセロの駒のような形をした重りが 1個5,000~6,000円ほど。
- 給水袋タイプの、使うときに水を入れるタイプの重りも 1個3,500円前後でした。
もちろん、テントの4隅すべてに必要なので、4個揃えるとけっこうな金額になります。
重りだけで1万円を超えることも…。
テントより重りの方が高いんじゃない?と思ってしまうような出費になることもあり、初期費用としてはなかなか痛いところです。
コンクリートブロッグを重りの代用にするのはお勧めしない

お店によっては、よくホームセンターに売っているコンクリートブロックをタープテントの重り代わりに使っているところも見かけました。
私も実際にホームセンターでブロックを見てみたのですが、
穴が大きめに空いているタイプがあり、その穴にテントの脚を差し込めそうなサイズでした。
お値段もお手頃で、
「そこまで風が強くなければ、これでも大丈夫かも…?」なんて思ったこともあります。
でも、念のため店員さんに聞いてみたところ、
「ブロックを使っている人もいるけれど、重さが不十分なことが多いから、きちんと固定したいなら専用の10キロの重りの方が安心ですよ」とのことでした。
やっぱり、強風や急な天候の変化を考えると、重りの選び方にも注意が必要だなと感じました。
重り10キロでも、強風でテントの骨組みが折れたという出店者さん

私が出店したあるマルシェのとき、ホームセンターでは給水タイプの重りが3個しか手に入らず、やむを得ず、残りの1つはコンクリートブロックで代用することにしました。
当日は快晴で、風もほとんどなく、
「もしかして、全部コンクリートブロックでもよかったかも…?」と思ったほどでした。
ですが数時間後、突然風が吹き始めたんです。
その瞬間、テントがグラグラっと揺れてしまって…
私の使っているテントは屋根に風抜きがないタイプなので、風の影響を受けやすかったのかもしれません。
ちなみに、私のテントはアルミではなくスチール製のしっかりしたタイプです。
それでも、10キロの重り3つとブロック1つでは少し心もとなく感じました。
この日はゴールデンウィークで、秋冬に比べれば風は穏やかでしたが、
季節が変われば、もっと風の影響を受けていたかもしれません。
実際、他の出店者さんから聞いた話では、
「とても風が強かった日に、風抜きのあるタイプのテントでも、重りを4つ付けていたのに骨組みが折れてしまった」ということもあったそうです。
やはり、タープテントを安全に使うためには、風の強さを甘く見ないこと、やはりタープテントの重りは推奨の1箇所10キロを4箇所が妥当だと改めて実感しました。
タンク式の重りには、カバーにマジックテープがついているから取り付け簡単
それに…実際に使ってみて思ったのですが、
コンクリートブロックを重りにするのは、なかなか大変でした。
ブロックの穴にテントの脚を差し込む形になるので、
テントを立てる前に「このあたりに脚がくるかな…?」と予測して、ブロックを配置しておかないといけません。
でもこれが意外と難しくて…。
何度か位置を調整するうちに、テントの脚がブロックに当たって傷がついてしまったんです。
今回は1箇所だけだったのに、それでもけっこう手間がかかりました。
その点、水を入れるタイプの重りは、専用のカバーが付いていてとても便利でした。
カバーにはマジックテープが付いているので、テントを立てたあとに脚にくるっと巻きつけるだけで簡単に固定できます。
慣れない設営の中でも、この手軽さは本当に助かりました。
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